サイエンスカフェ

ヤクザル調査隊友の会では、さまざまな世界で活躍するヤクザル調査隊出身者をお招きして、
サイエンスカフェを開き、会員の皆さんや調査隊メンバーとの交流を行います。

第2回サイエンスカフェ


2021年11月21日(日) 15:00-17:30

東京で開催(オンライン参加可能!)

第2回となる今年のサイエンスカフェでは、発生生物学者で筑波大学教員の島田裕子さん(1996‐1997年参加)と、日本野鳥の会の荒哲平さん(2008-2012年参加)をお招きします。

おふたりには、学生時代に参加したヤクザル調査隊の経験、そこから今に至るまでの道のり、現在進めている研究、生き物を通じた社会とのかかわりなどについて、話していただきます。 あわせて、調査員が、コロナと悪天候と林道の陥没に苦しめられた今年の調査の様子を報告します。

ヤクザル調査隊の参加者の生の声を聞きたいと思っていらっしゃる方、生物学の最新の研究成果を知りたいという方、将来、研究者や自然保護に関わる仕事に就きたいと考えている学生さんや、市民科学やボランティア活動に興味のある方にもお聞きいただければ幸いです。

島田裕子
(筑波大学生存ダイナミクス研究センター、1996‐1997参加)

「いつも心にヤクザル調査隊」

現在の研究はフィールドワークと全く関係ないのですが、私がヤクザル調査隊で学んだことをベースにして関わってきた生命科学の一端を紹介したいと思います。たとえ参加期間が重なっておらずとも、調査隊つながりのご縁で、皆様に何かお役に立てることがあれば嬉しいです。

荒哲平
(公益財団法人日本野鳥の会施設運営支援室、横浜自然観察の森、2008‐2012参加)

「ヤクザル調査に参加したらNGOで働くことになった」

ヤクザル調査隊には学生の頃に計3回参加しました。大学卒業後、(公財)日本野鳥の会に入局、財団事務局、北海道勤務を経て、今年の春からは横浜自然観察の森のレンジャーとして働いています。「野鳥の会って紅白でカチカチしてる人たちでしょ?」とよく聞かれます。実際にはどんな活動をしている団体なのか、そもそもNGOで働くってどんな感じなのか? ウラ話も交えながらご紹介したいと思います。

スケジュール

15:00-15:05 あいさつ 半谷吾郎(京都大学霊長類研究所、ヤクザル調査隊事務局、1993‐2021参加)
15:05-15:20 2021年の調査の報告 福田澪李(東京農業大学、2019‐2021参加)、中条寧々(岐阜大学、2021参加)
15:20-16:20 講演1  荒哲平
16:20-16:30 休憩
16:30-17:30 講演2  島田裕子

申し込み

友の会会員もしくはヤクザル調査OBOGが、オンラインでのみ参加する場合は不要。参加のためのzoomのID等は、事前にお知らせします。会場で参加希望の場合は、事前に半谷までご連絡ください。会場が満室になった場合、参加をお断りすることがあります。

会場

NATULUCK湯島駅前店 会議室
東京メトロ 千代田線湯島駅から徒歩1分
JR山手線 御徒町駅から徒歩5分
都営大江戸線、東京メトロ銀座線 上野広小路駅から徒歩3分   

注意事項 

○ オンラインで参加できます。会場に来ず、自宅等からオンラインのみで参加していただくことも可能です。
○ ヤクザル調査隊友の会会員もしくはヤクザル調査隊OBOG、およびその家族限定のイベントです。ヤクザル調査隊に参加経験のない人は、当日までに入会していただくことでご参加できます。

多数の方のご参加をお待ちしています。

過去のサイエンスカフェ

第2回

coming soon...

第1回

2020年10月25日(日)に、岐阜大学サテライトキャンパス(中会議室)およびキャンパスプラザ京都(6階・第8講習室)にて開催されました。

参加者は、岐阜会場8名、京都会場8名、オンライン16名でした。

第1回めのサイエンスカフェでは、岐阜大学の原田守啓さん(1995‐1997年参加)と京都大学の徳山奈帆子さん(2007-2010年参加)をお招きしました。

原田さんは、河川工学が専門で、水理学や河川生態学、地質学など、さまざまな観点から河川の研究を進められています。 また、ヤクザル調査隊に多数の参加者を送り出している、岐阜大学生物科学研究会のOBで、現在は顧問を務められています。

徳山さんは、アフリカの熱帯林に住む、野生ボノボやチンパンジーの生態を研究しています。

おふたりには、学生時代に参加したヤクザル調査隊の経験、そこから今に至るまでの道のり、現在進めている研究、研究を通じた社会とのかかわりなどについて、話していただきました。

講演1

徳山奈帆子(京都大学霊長類研究所、2007‐2010参加)

講演の様子

「屋久島の森からアフリカの森へ」

学部生の間、ヤクザル調査に参加しました。2011年からは、コンゴ民主共和国でボノボの研究を行っています。ボノボはチンパンジーと同じく最もヒトに近い動物で、類人猿の中で唯一メス優位・中心の社会を持ちます。日本ではなじみの薄い存在であるボノボについてや、ヤクザル調査中のように「水道、電気、ガス、電話、ネット」がない奥地の村での生活、ボノボや森を守るための取り組みなどについてお話したいと思います。

講演2

原田守啓(岐阜大学流域圏科学研究センター、1995‐1997参加)

講演の様子

「河川研究者に大事なことは(けっこう)屋久島で教わってた」

岐阜大学工学部土木工学科在籍時に生物科学研究会サークルの先輩に誘われてヤクザル調査に参加。コンサルタント技術者、研究機関ポスドクを経て母校で河川工学を教えています。川は水が流れ土砂が動き植物が茂り、さまざまな地形を形成してこれが多様な生息場所を形作ります。川の外まで視野を広げれば、川の個性は流域の地形地質や気候によって形作られていることが分かってきます。そんな「川の見方」についてお話しします。

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